人間関係を築くのがうまい人は、他人をほめるのがうまい。それは媚びるのとは違う。相手が「認めてほしい」というところを確実にほめているのだ。どうすればいいのか。精神科医の西脇俊二氏は「人の個性は3種類に分けられる。タイプに応じてほめ方を変えたほうがいい」という——。

※本稿は、西脇俊二『繊細な人が快適に暮らすための習慣』(KADOKAWA)を再編集したものです。

金融街のビルで2人のビジネスマンが立ち話
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人は必ず「自己重要感」を満たしてくれる相手を好きになる

私は精神科医という仕事柄、人とスムーズにコミュニケーションをとるための知恵やノウハウを尋ねられることがしばしばあります。繊細な方や引っ込み思案な方からの相談が多い項目ですが、実はこれには、どんな人にも有効ないい方法があります。

プライベートでも職場でも、人間関係を築くのがうまい人は、本稿で紹介するノウハウを自然にできていることが多いです。

もしあなたが繊細なタイプなら、すでに人の気持ちを思いやる習慣を持っているでしょう。しかしそれは「感情ベース」の習慣です。これに加えてもう一つ、「分析ベース」のワザも習得しましょう。

すなわち、「相手の自己重要感を満たす」というワザです。自己重要感とは、「大切にされている」と感じることです。肯定される、承認される、理解される、求められる、頼りにされる。これらはすべて「あなたは重要な存在です」と言われているということです。