相手を分析するのに役立つ「3タイプ」を把握しよう

以下、その3タイプの人となりを紹介します。

①パーソナリティ重視タイプ
◆ 人を見るとき、その能力やバックグラウンドよりも、「人柄」を重視する。
◆ モノに関しても、品質を重視する本物志向の人。
◆ 信頼・人脈・愛情といった、目に見えないものに価値を置く。高い買い物をする際は、「この人から買いたい」が強い動機になる。

②パフォーマンス重視タイプ
◆ ムダなく素早く結果に到達することを目指す。コストパフォーマンスを重視し、何事も数値に換算するが、「これ」と思ったことにはお金も時間もかける。
◆ 目に見えるモノや財産を重視し、それらを大きくしていくことに目的を置く。
◆ ライバルと切磋琢磨しながら成績や成果を伸ばしていくことに燃えるタイプ。

③ブランド重視タイプ
◆ 権力・権威・資格などに価値を見出し、大きな組織や高い地位を好む。
◆ ほめられるのが大好き。人前でほめられるとさらに嬉しく感じる。
◆ 束縛を嫌い、自分のコントロール下で権力をふるいたいという欲求がある。
◆ 一方で不安感が強く、安心できない状況では心のバランスを崩すことも。

3つの個性は、わかりやすく表面に出てこないことも多々あります。実は権威大好きなブランド重視タイプの人が、「そんな自分は嫌だ」と思ってパーソナリティ重視タイプ風に生きようとする、といったことが珍しくないからです。

従業員を評価するマネジャー
写真=iStock.com/alvarez
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それに、どれか1つのタイプだけでなく、複合的な特徴を持っていることも往々にしてあります。誰しも多かれ少なかれ本音と建前を使い分けますし、それをあまりに無意識に行っていて、自分で自分のタイプがわかっていない人もたくさんいます。