好きなだけ料理を取って食べる食事のスタイル「バイキング料理」が始まったのは1958年のこと。発祥の地は日比谷の帝国ホテルだ。現在、本館17階にある「インペリアルバイキング サール」では伝統を守り、朝、昼、晩の3食、宿泊客と一般の客に本家本元のバイキング料理を提供している。料理の数は前菜、メーンからデザートまで常時50種類。特に好評なのは、シェフが目の前でサービスする、牛ヒレ肉のパイ包み焼きとローストビーフだ。

てきぱきと手を洗う。空気を浄化するための「プラズマクラスター」も2009年より導入している。

てきぱきと手を洗う。空気を浄化するための「プラズマクラスター」も2009年より導入している。

同レストランを訪れる客数は月間2万5000人。帝国ホテルのなかでも断トツの人気である。そのため、200人を収容する広い客席はつねに大勢の客でいっぱいだ。レストランを支えるスタッフの数は料理人が10人、サービスが20人。いずれも交代勤務で大勢の客を相手に日々、奮闘している。

(尾関裕士=撮影)