お盆も歌舞伎町に客足は戻らず
新宿歌舞伎町が初めて迎えるコロナ禍の夏休み。かつては8月13日~16日のお盆の期間中でもにぎわう歌舞伎町だったが、やはり客足は戻らない、いや、お盆前に比べれば人出そのものは増えている。街を歩く人にごく若い子が増えたように感じるが、これは毎年のこと。夏休みは興味本位な若者たち、学生はもちろん中高生、家出少女に至るまで、歌舞伎町デビューの季節でもある。
イケメンのキャッチ(おそらくスカウトでもある)に店に来ないかと声をかけられてまんざらでもない二人組の女の子、目いっぱいのおしゃれをしているが垢抜けない田舎の高校生といった感じ。スカウトの連中は未成年でなければ(未成年であっても時には)容赦なく食い物にする。キャッチとスカウトの仕事の境界は実際には曖昧で、キャッチといっても相手と場合によってはスカウトにもなるしその逆も然り。一見かわいらしいキャッチの男の子がスカウト行為で何人もの女の子を風俗に落として食っていたりする。そして彼らにとって夏休みは仕入れの季節でもある。