オンライン会議で評判を「上げる人」と「下げる人」はどこが違うのか。ビジネスコンサルタントの和田裕美氏は「人に会わないときだからこそ、コミュニケーション能力が必要になります。実は対面よりも個人が『目立つ』からです」という——。

※本稿は、和田裕美『いざという時に結果を出す本番力』(ポプラ社)の一部を再編集したものです。

仕事のためのビデオ会議でデバイス画面の前にいる女性
写真=iStock.com/LeoPatrizi
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コロナ禍で人に会わない今こそ「本番力」が必要だ

最近リモートワークの増加によって、直接人と会う機会が少なくなった人もいるかと思います。であれば、コミュニケーション能力がなくてもやっていけそうだし、人前で話す度胸も会議でプレゼンする勇気も今のところは必要ないのでは?

いやいや、そうでもないのです。実はその逆で人に会わないときだからこそ、さらにそれらの能力が必要になっているのです!

と言うと、「え、なんで?」と思う人がいるかもしれません。はい、実はわたしも正直に言うと最初は同じように思い、コロナの問題が勃発する前に書き始めたこの原稿を目の前にして、「これは大幅に書き直したほうがいい? それとも落ち着いてから出版がいい?」などと真剣に悩んだのです。

しかし、悩む時間はそんなに長くありませんでした。というのもその後からあっという間に自分の会社もリモートとなり、オンラインでの講演、セミナー、打ち合わせ、取材などが毎日のように繰り広げられるようになったことで、あることを確信したからです。

「ああ、今だからこそ、本番力ってなおさらに必要なんだ」と。