つまりはリアルな会議より顔を見られることになります。もちろん複数の場合は相手が誰を見ているかはわからないので、目の前に上司がいるよりも緊張が少ないかもしれませんが、いつ「田中さん、どう思う?」のように突然ふられるかわからないのです。

そして、だらしない座り方をしたり、下を向いているとかなり印象が悪くなります。家だからいいやと気を緩めると、きちんと座ってうんうんと誰かの話にしっかりと反応している人がとにかく他の人の何倍も好感度があがり、仕事ができそうに見えます。

むすっとしているのも目立つし、スマホを見るのなら、「スマホでメモをとっています」と事前に言っておかないと、すごく聞く態度の悪い社員と思われます。

Zoom会議で他人と差をつけるには……

このように各個人が目立ってしまうからこそ、余計に積極的に手をあげて発言するほうが前向きなイメージを持ってもらえるし、そもそも他の人と「同じ階層」で顔出ししているので、手をあげる人とそうでない人は並んで比較されてしまいます。

周りに人がいなくても手をたたき、うなずき、笑ったりして、できる限りのリアクションをすること。こういう動きのある表現も本番力のひとつです。さらに、声が聞こえにくい場合は致命的で、なにを言っているのか伝わりません。ちいさな声はやる気がなさそうに思われます。

対面であれば、立体的な表現(体の微妙な動き)でカバーできたことが、平面になったとたん欠点として露骨に出てしまいます。だからこそこのオンラインという機会を利用して、今まで以上に発言し、ちいさな声の人はあと少しだけ声のボリュームをあげることが必要になります。より伝わる動きを意識してやってみてください。

「だったら、顔出ししなきゃいいじゃん?」と思う人もいるかもしれません。ただ、普通のセミナーを受講するとき、お面を被っていくわけじゃないですよね?

隣の人と会釈したり、ときにはロールプレイングもしますよね。だからできるだけ、「これがリアルのシーンだったら」と想像して同じように行動することが、自分のスキルを磨くことに繋がります。

家にいる時間が長くなればなるほど、コミュニケーションの取り方がわからなくなって、どんどん人前に出るのが怖くなり苦手意識をもつようになってしまいます。そうなると、社会がもとに戻ったときに今まで以上に人前で緊張してしまうことに。そうなるともっと自信がなくなってしまいます。

今はだからこそ、一歩前に出るときなのです!