オンラインは対面より個人が目立つ

オンラインとはいえ実は意外にもこの関わり方は、かなり対面の要素を含んでいます。思った以上に距離が近かったり、画面上に個人がクローズアップされてしまうので、実は対面よりも個人が「目立つ」わけです。

さらに言うと「ネットだからいいや」「家にいるからいいや」と、ついつい緩んでしまう人が増えているので、「できる人」と「できない人」の差がとても顕著に見えてしまう。つまり、もはや顔を出さない匿名でもいい今までのネットの扱いとは、まったく違うものとなっているのです。

だから、人前で話す勇気も堂々とした態度も必要。ここぞというときの本番力は今だからこそ求められるのです。この時期を大きなチャンスに変えて、今まで以上に自分を磨いてみたいですか?

であれば、今はちょっとした工夫と勇気で今までの自分を変える滅多にない機会となるはずです。今こそ、あなただけの本番力を磨いてほしい。人との差がつくのは今、どれだけ努力したかにかかっています。

「本番力」を身につけることのメリット

本書を読み進めてもらうと、「自分から手をあげる」「自分で本番をつくる」など、能動的な行動をとるように促していることがわかると思います。誰かに動かされるのではなく、自分から動くことによって、よりポジティブなマインドになり自信がついてくるからです。

そしてこの「能動的に動く」という姿勢は、今のような不安がいっぱいある環境においては、より一層必要とされることなのです。

受け身になって消極的な動きになると不安に飲み込まれて溺れそうになります。能動的になって自発的に動けるようになると、不安の波にさえ乗ることができ結果を出せる人になれます。

本番力を身につけることで根っこから強くなれる、折れない心を持つことができるのです。

オンラインはリアル会議より「地雷」が多い

Zoomをやったことがある人はわかると思いますが、まだやっていない方に説明しておきます。これはパソコンかスマホのカメラで、顔を写し、一人一人の顔が四角いモニターにずらっと並んでお互いがお互いの顔を見ながら会話するというものです。

もちろん顔を出したくない人はカメラをオフにできます。その場合は、画面が消え真っ黒になり名前だけが表示されます。名前も匿名にしたい場合はそのように変更も可能。

さて、会社の会議であれば、後ろのほうに座って上司と目が合わないようにしていればよかったかもしれませんが、Zoomの場合はそうはいきません。全員の顔がパソコン画面いっぱいにずらっと並んでしまうからです。それも新入社員であろうと役職者であろうと同じように並ぶので、とても比較されやすいのです。