コントロールする母

毒になってしまう親のもう一つのパターンとして、「子どもになんでもやってあげる親」がいます。いわゆる過保護です。「子どもはこれをよく知らないから」「子どもにはうまくできないだろうから」「心配だから」と、先回りしてやってしまう。

どこへ行くにも送り迎えをしたり、子どもに何かが不足していると思うと、子どもが欲しいと言う前に買ってきてすべて揃えてしまったり。一見、やさしくて情の深い親のように見えるのですが、これが曲者です。

母親の愛が濃すぎるが故に、娘に逸脱した行動をとってほしくなくて、あれこれと注文をつけたり、こうしてはいけません、ああしてはいけませんと口うるさくコントロールしてしまう。逸脱した行動をとらせないように先回りして手助けし、これが子にとってはとても息苦しくなってしまうというケースがあります。

母親に対して言い返せずにいた娘がある日突然暴力的な行動に出てしまったり、言い返せないまま身体症状に出てしまったりする人もいるのではないでしょうか。

【関連記事】
「努力は裏切らない」と信じる人の子育てほど失敗する理由
「女の子なのになぜできない」発達障害の女性を襲う"二重の苦しみ"
2人に1人が「子の結婚に干渉する」という"毒親"社会ニッポン
「王者はSNSをこう使う」2カ月の休業中にスタバが採った3大施策
富裕層は「スマホ」と「コーヒー」に目もくれない