コロナが丸裸にした中国への日本の本音

本書はコロナ禍における著者の怒りと責任感の結晶だ。

経済ジャーナリスト 浦上早苗氏
経済ジャーナリスト 浦上早苗氏

コロナ禍でも日本が捨てきれない「中国バイアス」に対する怒り。そして、裏付けのある情報を届けようという責任感。この2つの要素が書籍という形で結実したのだ。

今回のコロナ・ショックがあらわにしたのは、日本でくすぶる中国に対する固定観念の強さだ。中国の感染症の専門家によって「人から人への感染」の実態が明らかにされても、日本では対岸の火事という扱い。「中国という特殊な環境だからこそ感染が拡大しているのだ」というバイアスから抜け出せなかった。