達成できないと「負のスパイラル」が始まる

1日目・2日目は、難なく計画をこなすことができるでしょう。しかし、やる気がなくなったりだとか、何か予定ができたりだとか、様々な理由で計画が達成できないときがやってきます。するとどうでしょう。ああ、やっぱり私はダメなんだ……またできなかった……せっかく作った計画が全部ずれてしまった……。そうすると、どんどんマイナス思考になり、どんどんやる気がなくなり、ついには勉強を諦めてしまう可能性も。

実は、このような自己否定は勉強生活にとって最もよくないものなのです。

ポジティブな感情に比べて、ネガティブな感情は脳のエネルギー消費量が激しいのです。脳の中で感情をつかさどる扁桃体へんとうたいという部分が、ネガティブな感情によって、過活動の状態になります。それに伴い、過活動を抑えるために、理性をつかさどる前頭葉という部分が活発になるのです。この前頭葉の活動には、かなり大きなエネルギーを要するため脳がどっと疲れてしまうのです。

計画通りに学習ができなかったことによってネガティブな感情が湧き、脳が疲れ、モチベーションダウン。そうなると、もはや負のスパイラルですね。

確かに1日・2日でこなした勉強量はとても多いはずですし、本来そのペースで学習を進めなくてはいけないはずです。しかし、勉強においてなによりも大切なのは継続すること、それから習慣づけることです。

「自分はダメだ」と思うほど、脳が疲れてしまう

フルマラソンに出ると決めたからといって、初日から42.195キロを走る練習をする人なんていませんよね。それと同じで、これまで勉強をする習慣がなく今から突然始めるという方は、まずはウォーミングアップとして習慣作りを始めることが大きなポイントなのです。大人に限らず、中学生や高校生に関しても、この計画作りの基礎を軽視してしまうがために勉強を継続できない方がものすごく多いのです。

勉強が続かない負のスパイラルに注意
画像=『普通の主婦が東大大学院に合格して自分の人生を見つけた超勉強法』
勉強が続かない負のスパイラルに注意
ポジティブな感情よりもネガティブな感情の方が脳のエネルギー消費が多い。つまり「自分はダメだ」と思うほどに、脳も疲れて勉強へのモチベーションが下がり、さらに勉強ができなくなる。
まずは小さな目標を達成して自己肯定をするところから始めよう。