「社員1万人でリストラ候補は2000人、結局1000人をリストラした」

実はこれら3タイプは、今のテレワーク主体の働き方だと顕著に炙り出されてくるだろう。

人物を掃除するほうき
写真=iStock.com/AndreyPopov
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テレワーク下ではとくにチームのメンバーとのメールやZoomなどを通じたコミュニケーションが欠かせないが、協調性がない人は普段以上に減少することは間違いない。

その結果、仕事の成果が目に見えて下がるだろう。②のタイプも在宅勤務になると、自己管理を徹底し、効率を重視した仕事のやり方を改善できなければダラダラと仕事をすることになってしまい、通常以下の成果しか出せないだろう。そもそもテレワーク向きではない人もかもしれない。

ましてや③のタイプはテレワークになるとますます仕事をしなくなる可能性が高い。本来であればこういう人に在宅勤務をさせてはいけないのである。

いずれにしてもこの3つのタイプは普段の人事評価も良くない人たちである。一般的な評価指標であるS、A、B、C、DのランクではB評価が標準であるが、標準以下のC、D評価を付けられている人たちだ。これはリーマンショック時の不況ではリストラのターゲットにされた人たちだと言える。

当時取材した小売業の人事担当者はこう言っていた。

「社員1万人のうち、結果的に約1割にあたる1000人をリストラすることになりました。人事評価の低い下位のC、D評価の社員は当社には約2000人いて、そのうち2人に1人が対象となり、選別作業をしていきました」

今後どのくらいの規模のリストラが実施されるのか、企業や業種によっても違うだろう。いずれにしても先の3つのタイプに加えて、人事評価が低い人は要注意だろう。

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