コロナショックで日本、そして世界は大変なことになっている。いつか終わりの日が来る大恐慌。そのアフターコロナに向けて。

日本の経済対策、批判があって当然

今回のコロナショックで多くの事業者が経済活動の休止を余儀なくされている状況から見ると、今後の経済は相当に厳しくなることを覚悟しなければなりません。アメリカ議会の予算局は、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻になっている2020年4月から6月までのGDP(国内総生産)の成長率が、年率換算でマイナス28%以上という予測を出しました。これは1930年前後の世界恐慌のときよりも深刻です。

日本も人ごとではなく、日本経済研究センターがエコノミストに聞き取り調査をした結果、20年5月に発表される20年1~3月期のGDPはマイナス4%、20年4~6月期はマイナス11%になるという見通しが出ています。これから本格化する不況に向けて、相当の手当てが必要でしょう。ちなみに国際通貨基金(IMF)はコロナ禍を受け、2020年の世界のGDPをマイナス3%、アメリカはマイナス5.9%、日本はマイナス5.2%としています。