「学歴よりも人柄重視」──。婚活の現場で囁かれる声ははたして真実なのか。アンケート調査から浮かび上がった、独身男女の「結婚と学歴」観とは?

高年収の日東駒専vs低年収の東大の行方

「男性に求める学歴ですか? 特にこだわっているつもりはないんですけど……」

屋外の結婚式での誓いを言って新郎新婦
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そう答えた佐々木詩帆さん(仮名・28歳)は早稲田卒。大学時代から英語を活かせる仕事に就きたいと考え、メーカーに入社し、ベトナムに駐在した経験もある。26歳を過ぎたころから、結婚を意識し始め、婚活パーティーに参加したり、マッチングアプリを使ったりするようになり、今まで10人ほどの男性に会ってきた。

「国際結婚にも興味があって、駐在中、アプリで出会ったベトナム人とおつきあいもしたんです。でも彼の年収が低くて、先が見えないと思ってお別れしました。結婚相手の条件に高い学歴は求めないんですけど、やっぱり稼げる人がいい。そこから逆算すると、『せめて大学は卒業していてほしい』となるんですよね」

同じく早稲田卒の柳早希さん(仮名・35歳)も、「パートナーの学歴は意識しない」というスタンスだ。金融業に従事し、10年。これまで趣味も持たず、ひたすら仕事に打ち込んできた。しかし最近、「このまま1人で生きていくのは寂しい」と感じるようになり、結婚相談所に登録した。会いたいという申し込みがあれば相手に会っている。