これは、より深刻なパンデミックの予行演習

ウイルス学者・根路銘氏の見立てによれば「幕下クラス」であるはずの新型コロナウイルスが人類社会にもたらしている大規模な災厄。高橋氏はこれを、やがて起こりうる、より深刻なパンデミックの予行演習ととらえるべきだと訴える。

「根路銘先生は『5億年前に誕生したさまざまな種類のウイルスが今も微細な生物の中に隠れていて、これからも次々に人類を襲うだろう』と予言されています。医療が発達した現代でも強毒性のウイルスが蔓延すれば、国の人口の何割かの命が失われる可能性は十分にあります。そのときに備えて、私たちの社会は十分な対策を練っておく必要があります」

日本では間もなく抗体検査(血液検査)が臨床化される見込みとされ、それによって新型コロナの抗体保有者が顕在化すれば感染の真の広がりや集団免疫の獲得状況が明らかになる。また、米国をはじめ各国でワクチンの研究開発も急ピッチで進んでおり、早ければ1年~1年半で実用化されるという。東京オリンピックが開幕する来年7月までには社会が正常化していることを望みたい。

高橋 政代(たかはし・まさよ)
医師・医学博士。1986年、京都大学医学部卒業。92年、同大学院博士課程(視覚病態学)修了。同付属病院助教授、理化学研究所網膜再生医療研究開発プロジェクト・プロジェクトリーダーなどを経て、2019年からビジョンケア代表取締役。他に京都大学iPS細胞研究所アドバイザーなど多数の役職を兼ねる。
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