本当は料理をしたかった
独り身は気楽でいい。しかし、困るのは食事だ。レトルトやインスタント食品、スーパー・コンビニの総菜や弁当の食生活では、健康にもよくないし、味気ない。さりとて、外食ばかりを続けたのでは財布に響く。
自ら作るのが最も合理的だとわかっていても、最初の一歩が踏み出せない――そんな男性が料理を覚えることのできる場は、やはりある。
首都圏と京阪地域を中心に17カ所で運営しているベターホームの料理教室には、入門コースをはじめ一部のコースに男性クラスがある。平日朝のその一コマにお邪魔した。
冒頭、講師のデモンストレーションによると、この日のメニューは、ロールキャベツ、きのこといんげんのソテー、白ワインを使ったフルーツのデザート。調理しながら手順を説明し、そののちに受講者が4人1組のグループで実際に調理する。