画一的な答えはないものの、600名を超える繊細さんたちから相談を受けて、繊細さんが充実感を感じながら幸せに働くための条件がわかってきました。

それは次の3つです。

1.想い――やりたいこと、いいなと思えること
2.強み――得意なこと
3.環境――職場環境や労働条件

これらが満たされるところに、幸せに活躍できる仕事=適職があります。

繊細さんが「今の仕事は自分に合っているんだろうか?」と悩むとき、大きく3つのケースに分けられます。ひとつ目は、仕事がつまらないケース。やりたいと思える仕事ではなかったり、会社の商品・サービスに関心を持てなかったり。

そうすると「お給料はいいし、職場の人たちも優しい。でも、どうしても仕事がつまらない。やりがいがない」となります。「今の仕事に関する勉強をもっとしないと……とは思うけど、なかなかやる気になれない」と話す繊細さんも。

キーワードは想い、強み、環境

武田友紀『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』(飛鳥新社)

仕事に悩むふたつ目は、仕事に強みを活かせていないケース。「努力しているけど、なかなか上達しない。どんなにやってもうまくいかない」「社内でもっと認められたい。でも、何かがすごくできるわけでもないし……」という状態です。苦手なことを仕事にしていると特に、がんばっても結果が出にくい。

そして最後、3つ目は、職場環境や労働条件が合わないケース。「やりたかった仕事で結果を出し、高く評価されているけれど、忙しすぎてつらい」「シフト勤務だと落ちつかない」「職場の人とどうにも合わない。話が通じないし、考え方が根本的に違う」などです。

仕事内容が合っていても心身の消耗が激しいと続けれられません。また、職場の人と価値観が大きく違うと、自分がよかれと思ってした仕事が歓迎されないなど、がんばりを評価されにくい。幸せに活躍し、かつ、無理なく働き続けるためには、

・やりたいと思えるか(想い)
・得意を活かせるか(強み)
・働き続けられる職場環境かどうか(環境)

この3つに着目して仕事を選ぶ必要があるのです。自分が幸せに働ける仕事はなんだろう? そう思うときは、ぜひ一度、ゆっくり時間をとって、

・やりたいことはなんだろう?(想い)
・得意なことはなんだろう?(強み)
・どんな人たちと、どんなふうに働きたい?(環境)

と、考えてみてくださいね。

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