3回に1回だけと決める
ルールによって、際限ないシミュレーションを止める。最初は戸惑うかもしれませんが、ルールの運用に慣れてしまえば、「こうしよう」「ああしよう」「でも……」と考えることなく行動に移せます。
ちなみに、マイルールは「もし/ならば」という形で作っておくのがおすすめです。起きやすい問題と対処法をセットで考えることで、実行に移しやすくなるのです。
《例》
・もし電話が鳴ったら、3回に2回は無視し、3回に1回とる
・もし上司に質問しようか悩んで10分経ったら、席を立って聞きに行く
・もし上司に質問しようか悩んで10分経ったら、席を立って聞きに行く
ある相談者さんは電話に出るのは3回に1回だけと決めたところ、電話に緊張することが減り、仕事後のぐったり感が和らいだとのことでした。葛藤疲れには、マイルールで対処。この小さな工夫を、ぜひ取り入れてみてください。
気持ちよく働いている繊細な人の共通点
営業、事務、看護師、教師、アーティスト、秘書、経営者など、さまざまな職種の繊細さんに会ってきました。どんな職業であっても、気持ちよく働いている繊細さんには、「共通点」があります。
それは、自分が思う「いいこと」「いいもの」を仕事にしていることです。営業であれば「自分が心底いいと思える商品だと、自信を持って売れる。自分が好きじゃないもの、納得行かない商品を売らないといけないのは苦しい」ということ。
これは一見当たり前に思えるかもしれませんが、世の中には、思い入れのない商品でも「これが仕事だから」と売っていける人もいます。
繊細さんは感じる力が強く、良心的。心の中の小さな違和感を「まぁいっか」と流したり、なぁなぁにしたりすることができません。「この商品、あってもなくてもいいよな」と思っていると、売るたびに嘘をついているような気がしてストレスが溜まるのです。