※本稿は有川真由美『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(毎日新聞出版)の一部を再編集したものです。
「使わない」と思ったモノは、3秒以内に捨てる
モノを捨てられない人は、「(モノが)使えるか、使えないか」で、判断します。
モノを捨てられる人は、「(自分が)使うか、使わないか」で、判断します。
つまり「モノを中心に考えるか」「自分を中心に考えるか」という判断基準の違いです。
モノというのは、捨てないかぎり、どんどん増えていきます。すると、モノに振り回されることも増えてくる。たとえば、服が多くなると、クローゼットのスペースをとられる。さらに手入れや選ぶのに時間と手間をとられる……というように。
捨てられる人は、自分が「どんな状態であれば快適か」をいつも考えている人です。
モノが減ると、視界に入るものが減るので、とにかく気分が軽くなります。
お気に入りのモノ、必要なモノだけに囲まれているのは、心地いいもの。探すのも、選ぶのもラク。「おーい」と呼べば、「はーい」と返ってくるような風通しのよさがあります。少なければいいというのではなく、その人なりの“適量”があるはずです。
私が心地よさを保つために決めているのは「使わないと思ったら、3秒以内に捨てる」というルール。郵便受けのチラシ、引き出しの奥にあったペン、冷蔵庫の賞味期限を大幅に過ぎた食品など発見した時点で、その都度、捨てるようにします。それを繰り返していると、自分に必要なもの、好きなものがわかって、モノを買うこと自体が減ってきます。
「もったいない」と罪悪感をもつ必要はありません。使わず放置していることこそ、愛のない行為。無視するのと同じです。自分のために役目を果たしてくれたモノに「ありがとう」と感謝して、一つひとつ手放していこうではありませんか。
使うモノを厳選していくと、“自分”が見えてきます。