イライラ、カリカリ、クヨクヨ……。忙しいとつい、心に余裕を持てなくなってしまうもの。作家の有川真由美さんが、どんなときでも機嫌よくいるための小さな習慣を教えてくれました。

※本稿は有川真由美『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(毎日新聞出版)の一部を再編集したものです。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/imtmphoto)

「使わない」と思ったモノは、3秒以内に捨てる

モノを捨てられない人は、「(モノが)使えるか、使えないか」で、判断します。

モノを捨てられる人は、「(自分が)使うか、使わないか」で、判断します。

つまり「モノを中心に考えるか」「自分を中心に考えるか」という判断基準の違いです。

モノというのは、捨てないかぎり、どんどん増えていきます。すると、モノに振り回されることも増えてくる。たとえば、服が多くなると、クローゼットのスペースをとられる。さらに手入れや選ぶのに時間と手間をとられる……というように。

捨てられる人は、自分が「どんな状態であれば快適か」をいつも考えている人です。

モノが減ると、視界に入るものが減るので、とにかく気分が軽くなります。

お気に入りのモノ、必要なモノだけに囲まれているのは、心地いいもの。探すのも、選ぶのもラク。「おーい」と呼べば、「はーい」と返ってくるような風通しのよさがあります。少なければいいというのではなく、その人なりの“適量”があるはずです。

私が心地よさを保つために決めているのは「使わないと思ったら、3秒以内に捨てる」というルール。郵便受けのチラシ、引き出しの奥にあったペン、冷蔵庫の賞味期限を大幅に過ぎた食品など発見した時点で、その都度、捨てるようにします。それを繰り返していると、自分に必要なもの、好きなものがわかって、モノを買うこと自体が減ってきます。

「もったいない」と罪悪感をもつ必要はありません。使わず放置していることこそ、愛のない行為。無視するのと同じです。自分のために役目を果たしてくれたモノに「ありがとう」と感謝して、一つひとつ手放していこうではありませんか。

使うモノを厳選していくと、“自分”が見えてきます。