毎日仕事をしていると、うまくいかないこともあります。そんな「調子が悪い日」でも、自分の感情を自分でコントロールするにはどうすればいいでしょうか。心理カウンセラーの中島 輝さんがすぐに試せる方法を紹介してくれます。

※本稿は中島 輝『自己肯定感の教科書』(SBクリエイティブ)の一部を再編集しました。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/TakakoWatanabe)

なぜ調子が悪い日があるのか

自己肯定感はあなたをとり巻く環境によって高くもなり、低くもなります。これはどんな人でも変わりません。

たとえば、大切なパートナーと大げんかになった後やお気に入りの洋服に飲みものをこぼしてしまった直後など、どんなに強い自己肯定感を持った人でも一時的に気持ちが落ち込んでしまいます。

大切なのは、「自己肯定感が上下動するものだと知ること」と「今、自分の自己肯定感がどういう状態になっているかに気づくこと」です。

たとえば、

「今朝、夫(妻)と口げんかになったから、今、私は気分が落ち込んでいる」
「自己肯定感が低い状態になっているから、小さな失敗にこんなに動揺しているのだ」
「普段、気にならない同僚の無駄話にイライラするのは、寝不足だから」
「今日、子どもにうるさく言ってしまったのは、私が心配しすぎているからだ」

今の自分は自己肯定感が下がっているのだと知るだけでも、心は楽になるのです。今の自分の状態を自己肯定感を通して知る。それだけで、正体不明の不安や心配から解放されます。