月11万円分もコストカットでき、5万円貯金できるメド

現在の収入の中で暮らせるようになった吉原さんは、物件の価格をあまり気にしなくなりました。それよりも早く完済をして、貯蓄を増やすことを目標にするまでになりました。

家計見直しにより毎月の貯蓄可能額は5万円強となりました。あと3年ほどで住宅ローンが終わる予定なので、それ以後は月に15万円、ボーナスから年間60万円、1年間に300万円弱を貯蓄して、老後に備えることを目標にしています。そうすれば、2000万円近くの貯蓄ができる計算となります。

「独り身だから気ままに暮らしていた」「資産のつもりで不動産を購入した」「収入が減った」など、自分にお金(貯蓄)がないという理由はいくらでも作ることができます。でも、目の前のことをきちんとしないで言い訳ばかりしていても、何の改善にもなりません。

やはり、自分が今できることをしっかりする、ということが大切です。それが将来につながっていきます。そのためには、吉原さんのように決済方法の工夫というやり方もいいアイデアとなるはずです。

写真=iStock.com/zoranm
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老後資金に不安がある人で、生活防衛資金がある場合または貯蓄と同時進行でできる場合は、たとえ50代でも「つみたてNISA」などの投資をお勧めします。人生100年時代と言われるほど長寿になっていますから、50代から始めても意味がないことにはなりません。

しばらく使わないお金を長期投資することで、ある程度お金を増やすことを期待していくことも、老後資金準備としては良いと思います。

メタボ家計【コストカット額ランキング】

1位 -2.2万円 趣味費(競馬)
基本的に馬券を買って当てることを狙うのはなく、競馬場の雰囲気を楽しみながらレースを予想して楽しむことをメインに。競馬場での飲食も「月8000円」までにした。
1位 -2.2万円 外食費
朝・昼・晩ほとんど外食していたが、朝と日曜日の夜は自炊に。
3位 -2万円 交通費(Suicaチャージ)
Suicaは、交通費のみに使用することに。
4位 ―1.4万円 嗜好品(タバコ)
禁煙を目指し、「禁煙ガム」の購入代のみとした。
5位 -1.2万円 通信費
タブレットを解約し自宅Wifiで使う。スマホは契約の見直しをした。
6位 -0.8万円 教育費
民間のスポーツジムを自治体運営のジムに変更。
7位 -0.7万円 交際費
月4回以内、1回5000円以下を目標にする。
8位 -0.5万円 生命保険料
更新時期だった死亡保険を解約し、掛け捨てタイプに変更。
8位 -0.5万円 趣味費(美術館巡り)
美術館でのグッズ買い、飲食は当面封印。入場料のみで。
9位 -0.45万円 嗜好品(酒)
「ビールは1日1本」を目標に。
10位 -0.2万円 生活日用品費
Suica払いをやめ、プリペイド式のカードで支払う。
▼コストアップした費目
+0.5万円 食費

自炊回数を増やすため。
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