リッチな老後を迎えるにはどうすればいいのか。家計をV字回復させる方法について「実物家計簿」を通して解説しよう。第5回は「空き家を収益化」――。(全7回)
※本稿は、「プレジデント」(2019年10月18日号)の掲載記事を再編集したものです。
空き家をどう活用するのが一番トクか
母は10年前に購入した埼玉県さいたま市にある一軒家でひとり暮らし。父とは早くに離婚した後、ふたりの子どもと同居していたが、数年前に独立して家を出た。母は節約した生活を送っているものの、収入に対する住宅ローンの負担が大きく毎月の貯金はできていない状況だ。2階建ての一軒家の間取りは4LDKで、ひとり身には広すぎる。長年、女手ひとつで子どものために生きてきた母にとって、今の状況は寂しさ極まりない。
そんな中、都内でひとり暮らしをしている息子が最近婚約をした。妻の仕事の関係で1年間は別居婚となるが、結婚を機に母を都内に呼んで同居しようと息子は考えている。さいたま市の一軒家は2500万円で購入。ローンはあと1500万円ほど残っている。