お見合い結婚は約5%にまで減少

この調査によると、戦前はお見合い結婚が70%近かったそうですが、一貫して減り続け、2010~2014年では約5%にまで減少しています。対照的に、恋愛結婚は戦前には15%もありませんでしたが、2010~2014年には、約88%に上っています。

お見合い結婚が減ってきている理由としては、人間関係が希薄化して世話を焼く地域や職場の人がいなくなった、プライバシー意識の高まりから他人に出会いを仲介されること自体を好まなくなった、イエ意識が薄まり、親が結婚について子どもに指図しなくなったことなどが挙げられていますが、一方で、お見合いのあり方も変化しているため、本当のところについては必ずしもよくわかっていません。

幼なじみ婚は現実には少ない

恋愛結婚といっても、その出会いのきっかけはさまざまです。図表2にあるように、調査ではもう少し詳しく出会いのきっかけを聞いています。これによると、一番多いのは、友人・兄弟姉妹を通じて今の結婚相手に出会ったというもので、およそ31%に上ります。ついで多いのは、職場や仕事で出会ったというもので、これは28%ほどです。三番目に多いのは学校で、約12%の夫婦が該当するようです。そして、街なかや旅先で、サークル・クラブ・習い事で、といったきっかけが続きます。

幼なじみ同士が恋愛・結婚するというのは、アニメや漫画でしばしば見かける設定ですが、実際には1.6%に過ぎません。アニメや漫画には、願望や夢が投影される部分もあるのでしょうが、現実にはかなり少ないんですね。