自民党の小泉進次郎衆院議員と結婚し、来年42歳で出産予定の滝川クリステルさん。麻酔科医の筒井冨美氏は「このニュースをきっかけに結婚・妊娠に前向きになる人も増えるでしょう。ただし高齢出産にはさまざまなリスクがあります。特に『出生前診断』に関する知識は更新してほしい」という——。
滝川クリステルさん42歳出産で気になる「出生前診断」の今
2019年8月7日、自民党の小泉進次郎衆院議員(38)とフリーアナウンサーの滝川クリステルさん(41)との結婚が発表された。クリステルさんは妊娠中で、年明け42歳で初産の予定だという。小泉氏は「全力で守る決意」とブログで宣言し、日本中から祝福を受けた。
ネットの一部では「順序が違うのでは」と揶揄する声もみかけた。だが、多数派ではないようだ。“小泉ファミリー”の跡取りが40代女性との結婚するにあたり、「跡継ぎを産めるのか」は世間の最大の関心事だろう。クリステルさんはその点をクリアしたからこそ、今回のように手放しでの祝福を受けているともいえる。
次いで懸念されるのは、40代という高齢妊娠に伴うリスクだろう。一般的に、卵子の異常は基本的に年齢とともに増加する。40代前半妊娠で流産する率はおおよそ30~50%程度である。だからこそ、「ようやく安定期に入って」と語った小泉氏の笑顔は、そういう危ない時期を乗り越えた喜びにあふれていたように見えた。
高齢妊娠は染色体異常などが20、30代に比べて多いが、妊娠中に胎児異常を見つける出生前診断の技術は日進月歩だ。今回の2人の結婚・妊娠報告を期に、この出生前診断の現状についてまとめてみたい。