「不倫」が起きやすい職場がある?
異性が多いことで影響を受けるのは、独身者に限りません。実は、異性の多い職場で働いている人は、離婚しやすいことが、同じ研究の中で明らかにされました。職場の同僚がすべて異性である職場で働いている人は、異性が全くいない職場で働いている人と比べて、離婚する確率がなんと40%も高いそうです。
職場に異性が多いと、離婚が増えるのにはいくつか理由が考えられます。まず考えられるのは、職場でより魅力的な相手と出会って、その人と結婚するために離婚するというものです。この研究によると、離婚した人がのちに再婚した場合、再婚相手が同じ職場の人である割合は20%ほどに上ります。初婚の人の結婚相手が同じ職場である割合は10%ほどですから、かなりの数の人が、職場の同僚と新たに結婚するために離婚しているようです。
次に考えられるのは、不倫が配偶者にバレるケースです。職場で出会った異性と結婚する気はなくとも不倫してしまった場合、それが配偶者に知れると離婚につながります。このケースがどれくらい多いのか、このデンマークのデータではわからないのですが、いかにもありそうな話です。
面白いことに、職場に異性が多くても離婚になりにくい条件が一つあります。それは、夫婦とも同じ職場で働いていることです。同じ職場にいる配偶者の監視の目が光っているということなんでしょうか。
独身者が恋愛・結婚のパートナーを探し求めるのに比べると、既婚者で積極的に次のパートナーや不倫相手を探して回るという人はあまり多くありません。そのため、職場が異性との出会いの主要な場になっており、職場での異性の多さが、不倫や離婚に結びついてしまっているようです。
カップルの2割がマッチングサイトで出会っている
お見合いは結婚成立に重要な役割を果たしてきましたが、現代ではその役割は小さくなりました。職場や、友人・兄弟姉妹を通じた出会いが、現代における結婚の主要なきっかけですが、実は、ここで見落としている重要な出会いの場があります。
そう、マッチングサイトです。残念ながら、信頼性の高い統計がないため、日本におけるマッチングサイトの重要性は十分にわかっていませんが、多くの国々では、近年急速にその重要性を増してきていると考えられています。アメリカにおいては男女のカップルの2割がマッチングサイトを通じて出会っているようです。