恥や苦痛をしのんでこそ上達の第一歩

「そんなのはイヤだ、自分が話している姿を録画して見るなんて、耐えがたい」と思う方も多いでしょうが、それがふつうですから、ご安心ください。

リップシャッツ信元夏代『20字に削ぎ落とせ ワンビッグメッセージで相手を動かす』朝日新聞出版

私が所属しているスピーチクラブで、スピーチを練習している方であっても、「録画しましょう」というと、とたんに怖じ気づいて、「いやいや、まだ私では早いので」「録画は勘弁してください」と後ずさりするものです。スピーチを学ぼうとする人でも自分の録画を見るのがイヤなのが、ふつうなのです。

全米プロスピーカーである私であっても、毎回練習のために録画して、それを見るのは耐えがたいし、苦痛なのです。それでも録画をして、その録画を少しずつ見て、「この言い方が違うな」「ここの動きが悪いな」と感じたら、また違うやり方をやってみたり、話し方を変えてみたり、試行錯誤を繰り返します。

どんな人にとってもイヤなほど、心理的ハードルが高いのが録画です。つまり練習を録画してビデオを見るという、その関門を超えられたら、上達への第一歩となるのです。

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