上や下を見てキョロキョロしない

3.間を取る

フィラーワードが出そうになる瞬間に気づいたら、飲みこんでください。つまりそこで間を取る、ということです。間を取るのは恐いですが、思い切って間を取ってみましょう。

そしたら「間」だらけになるんじゃないのか、と心配するかもしれませんね。でも話し手が取っている間は、聞き手にとっては間が空いているなと感じるものではなく、それほど心配することはありません。

ただし、人は考える時につい上を見るものです。次の言葉を探そうとして上を見てしまったり、時には下を見たりする人もいます。でも、上にも下にも原稿は落ちていません!

伝えたいメッセージは自分の中にあります。練習した自分を信じて、しっかりと間を取って、自分の中から言葉を引き出していきましょう。

スピーチ最中にフィラーワードを言いそうになる直前に、気づくようになり、不必要な言葉が出そうになったら、少しの間を取ること。この練習をすると、大きな効果があります。

フィラーワードは完全にゼロにしなくてもよいですが、少なければ少ないほど、聞いている人の耳には聞き取りやすくなります。

上達にはずばり“録画する”しかない

スピーチ/プレゼンの練習をする上で一番効果があるのは、ずばり録画をすることです。

「鏡を見て練習をしています」という人もいるかもしれませんが、鏡を見て練習するのはNGです。なぜかといえば、誰も本番では自分の姿を見てスピーチをしないからです。本番では観客を見るわけで、本番では絶対に見ない鏡に映った自分の姿を見て練習するのはある特定の箇所の表情を確認する場合以外は、役に立ちません。

それより聞いている側からどう見えているかをチェックするためには、録画がもっとも正確です。聞き手の立場に立って、自分がどう話しているか、録画が一番正確に教えてくれます。

録画ひとつで効果絶大です。そして録画したものを3通りの方法でレビューしましょう。

1.そのまま見る
まずそのままの状態で自分を見てみましょう。それが、聞き手が見ているあなたの姿そのものです。
2.音を消して見る
音声をなくすことで、動きだけをチェックすることができ、無意味な動きの癖がわかります。2倍速で見てみるのも動きの癖がさらによくわかります。
3.音声だけ聞いてみる
映像をなくすことで、抑揚のつけ方や、フィラーワードなどの癖がわかります。声の調子が一辺倒だったり、重みが違ったりといったことが、音声だけにすることでよくわかるようになるのです。