ウーバーイーツで活況! 出前市場が拡大中
市場の動向分析やコンサルティングを手がけるNPDジャパンは2019年4月10日、外食・中食における出前市場に関する調査結果を発表した。
レストラン業態による18年の出前市場規模は4084億円で、前年比5.9%増だった。17年は同2.3%増、16年は同5.8%増と成長を続けており、外食・中食市場全体の平均成長率の約2%と比較しても、高い成長を維持している。
同調査では18年から出前サービスの内訳を調べている。ウーバーイーツ、出前館、ごちクル、dデリバリー、楽天デリバリー、ファインダイン、LINEデリマから成る主要出前7サービスは合計約44%で、店やレストランからの直接の出前36%を上回った。
NPDジャパンの東さやかシニアアナリストは、「店舗は人手不足によって外部の出前サービスに頼るところが増えています。今後出前サービスの提供地域が拡大し、より便利になればさらにこの傾向は加速するでしょう」と指摘する。
今後の出前市場については「働く女性の増加や単身世帯の増加、高齢化などにより、出前の需要が高まっています。また19年10月の消費増税に伴って出前に軽減税率が適用される見込みのため、市場は更に拡大することが予想されます」と将来を展望している。
(図版=大橋昭一)