「新素材」×「1日用」で拡大するコンタクト市場

GfKジャパンは2018年の国内コンタクトレンズ市場の販売動向についての調査結果を発表した。

18年のコンタクトレンズ小売市場は、金額ベースで前年比5%増の3130億円。1箱当たりの税抜き平均価格は3050円で、前年から3%上昇した。大手メーカーの値上げによる価格上昇や、インターネット経由での販売が大きく拡大したことに加え、販売金額の7割弱を占める1日使い捨てレンズが前年比6%増だったことが市場を牽引した。

同社の池浦紫野シニアアナリストは「1日使い捨てレンズが近年伸びていることに加え、装用感に優れた高単価なシリコンハイドロゲルレンズの採用が進んでいることが市場の成長を後押ししています」と指摘する。1日使い捨てレンズにおけるシリコンハイドロゲルレンズの金額構成比は前年から4%上昇し、25%となった。シリコンハイドロゲルレンズは、コストパフォーマンスの高い2週間交換のレンズではすでに主流となっている(18年の金額構成比は77%)。

池浦氏は「1日使い捨てレンズ全体の販売が拡大する中で、高付加価値レンズへのスイッチは19年も進み、市場拡大は続くと見込まれます」と展望する。

(図版作成=大橋昭一)
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