▼夫が趣味に浪費
浪費しているほど、起業・副業で稼げる
車にバイク、ゴルフに釣り、バンド活動、グッズのコレクション――世の男性に、お金のかかる趣味にはまる人は少なくない。しかし、趣味を愛する男たちの前には、家計を握る“妻”という、大きな壁が立ちはだかる。妻にキレられて、泣く泣く趣味を断念した人もいるだろう。反対に、ファッションブランドを買い漁ったり、旅行に飛び回ったりと、夫のことを責められない妻もいる。
人生を豊かにするはずの趣味が、夫婦の不仲の原因になるのはしのびない。だが、ちょっと待ってほしい。趣味起業コンサルタントの戸田充広さんは、「趣味を生かして、起業すればいいんです。今の仕事を続けながらの副業でもいい。実益を兼ねた趣味にしてしまえば、お金がかかるどころか、大きな収入源になることもあります。夫婦円満で、お互いに趣味を続けることができますよ」と提案する。
戸田さんは、「趣味起業」が成功しやすい3つの理由を挙げる。
「1つめは仕事が楽しいこと。趣味だから当然ですが、モチベーションをキープできることが、起業では重要なんですね。2つめはお客さまの気持ちがわかること。同じ趣味の人が相手なら親身になれるし、きめ細かいニーズにも対応できます。3つめは創意工夫ができること。趣味にはまっている人は、自分なりの得意芸を持っていることが多いんですが、それを生かせば、商品やサービスの差別化のポイントにもつながるわけです」
ひと口に趣味といっても、千差万別で幅広い。なかには、「マニアックな趣味でもよいのか?」と、不安を感じる人もいるだろう。ところが、戸田さんは、「間口の狭い趣味のほうが、かえってディープなお客さまが集まりやすいんです」と力説する。
趣味のレベルも、玄人はだしから初心者まで、人によって様々だ。「プロだっているのに、自分のレベルで起業なんて、おこがましいのでは?」と、二の足を踏む人もいるだろう。しかし、戸田さんは、「レベルは関係ありません」と断言する。