(4)効果的なアイデア生成プロセスとアイデア評価プロセスを構築する

アイデアを生み出し、評価することは、イノベーション・プロセスの決定的に重要な要素である。ニューヨーク州立大学バッファロー校の国際創造性研究センター所長で、『Creative Leadership: Skills That Drive Change』(2006)の共著者、ジェラルド・プッチョ教授は、リーダーとそのチームがアイデアを生成、評価するのに役立つ次のような枠組みを提案する。

・アイデアの生成をアイデアの評価と分離しよう

「2つのプロセスが混同されると、お粗末な決定がなされる。会議では往々にしてアイデアの発表と評価が同時に行われる。その結果、優れた案を十分理解しないうちに早まって捨ててしまうことになる」と、プッチョは言う。

・量を目指そう

アイデア生成の段階では量を目指せと、プッチョは言う。「3つのメニューから選ぶより10の中から選ぶほうが格段に望ましい」。なぜなら、選択メニューにアイデアがたくさん載っていればいるほど、画期的なアイデアを見つけられる公算が高いからだ。

・アイデアを他の文脈と関連づけよう

他のアイデアや意見に相乗りすることには、新しい解決策を得る可能性が高まる、柔軟な思考を促す、などの利点がある。

アイデアの評価と選定には、アイデア生成にかけた時間と少なくとも同程度の時間を投じよう。最も好都合な案ではなく最も優れた案を選び、発展させるために、直感と批判的分析をバランスよく組み合わせよう。評価モードに移行してからのステップとして、プッチョは次の2つを勧める。

・肯定的な判定を用いよう

アイデアを評価するときには、長所と短所の両方を詳しく検討しよう。だが、弱点や欠点を厳しく探してはいけない。欠点はあるものの、それを克服したら理想的なものになるアイデアを見落とすおそれがあるからだ。

・目的と照らし合わせよう

アイデアを査定するにあたっては、次のような点を検討しよう。

「われわれが顧客のニーズをより効果的に満たすのにどの程度役立つか」

「予算内で実行できるか」

「目標時間内で実行できるか」

これらを問いかけて答えを出すことは「アイデアを練り上げ、発展を導く方法でもある。すばらしいアイデアをわずかの修正で基準に合うものにできることもある」と、プッチョは言う。

(翻訳=ディプロマット)