「子供の性格の問題」と決めつけないように

さらに、ただの生理的な反応にすぎない行動を、親が子どもの“性格の問題”だと考えてしまうと、「うちの子はこんな子」と決めつけて、親も子もその考えに縛られてしまいます。
子どものさまざまな可能性やチャンスを、見逃してしまう危険性があるのです。

そうではなく、自分がイライラしている理由や、子どもの一見不可解な行動の背景に、脳内の生理的な反応があることを知ることが大切です。“本当の原因”がわかれば、子どもと接するなかで余計なストレスをためたり、怒鳴ってしまったりすることもぐっと減らせます。

そうすれば、いとしいわが子との関係もさらに緊密になり、家庭をさらに堅牢な、心身のリフレッシュ基地にできます。
仕事でも、より高いパフォーマンスが発揮できるようになるのではないでしょうか?

菅原洋平(すがわら・ようへい)
ユークロニア株式会社代表
作業療法士。睡眠健康指導士。1978年、青森県生まれ。国際医療福祉大学卒業後、作業療法士免許を取得。民間病院精神科勤務後、国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事。脳の回復には睡眠が重要であることに着目し、睡眠改善をベースに企業へのコンサルティング事業を行なうユークロニア株式会社を設立。現在都内のクリニックで睡眠外来を担当するかたわら、企業での研修を全国で開催。主な著書に『あなたの人生を変える睡眠の法則』(自由国民社)『すぐやる!「行動力」を高める“科学的な”方法』(文響社)など。
(写真=iStock.com)
【関連記事】
一流母は"エルメスを切られても怒らない"
子供の頭が確実によくなる「立体パズル」
親と"神経衰弱"する子が東大合格するワケ
「いまは育児優先」古巣で初のフリー契約
天才少年が小5の夏に考案"分数ものさし"