女性は宥めて、百まで語らせる

では、男性が女性に聞き上手と思われるにはどうすればいいのだろうか。

優希ママ●クラブ「城」オーナーママ 京都ノートルダム女子大学卒業後、北新地のクラブへ。その後、銀座に移籍。26歳でクラブママに就任。27歳で独立。

「女性に“一から百まで”喋らせてくれる男性は、相手が誰であっても気持ちよくさせられるのではないかと思います」と話すのは、「バブル後、最短&最年少ママ誕生」と銀座の耳目を集めたクラブ「城」の桃谷優希ママだ。

「女性の多くは意見を求めているわけではなく、自分の話を聞いてほしいだけ。その点、“イクメン”といわれているお客様は、聞き上手な方が多いです。子どもの脈絡のない話を『へぇ、そうなの?』『どうしたの?』と一緒に盛り上がって聞いてあげられる男性は、女性の話も上手に聞きます。女性はご機嫌だったり怒ったりと感情の振れ幅が大きいところがあるので、宥め上手な男性も、女性にとっては話しやすい相手です。逆に『だからどうなの』とオチを急(せ)いたり、途中で遮ってしまったりする男性もいます。もちろん、クラブはお客様がお喋りする空間ですが、そのあたりの気遣いにたけている方だと、お店の女の子は盛り上がりますね。また、話し手の性別にかかわらず、たとえ退屈な話でも、退屈感を出さずに、同じテンションで聞いているふうを装える人は、デキる男性だと感じます」(優希ママ)

高級クラブで通用する一流の男性たちは「場の空気」を自然にコントロールできる「聞き上手」――。彼らのように、会話を楽しめるようになりたいものである。

▼銀座ママが“お店の女の子”に伝授する聞き上手になれる10カ条
1 うなずき、相づちを打つ
2 質問する
3 共感する
4 同じ言葉を繰り返す、同じ動作をする
5 声のトーンや話すテンポを合わせる
6 表情豊かに聞く
7 体を向けて聞く
8 ムダな動きをしない
9 メモを取る
10 話の内容を覚える

(利美ママへの取材を基に、編集部作成)


ビジネスシーンでも使える!
(撮影=研壁秀俊、板橋 葵)
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