会議は15分だけ、金曜夕方5時からはハッピーアワー
──世の中は透明になっている。だからこそ良きチームであろう、ということですね。チームの議論をとても大切にされていますが、人数の上限はどうでしょう?
【玉川】以前20人の時は定例会議で順番に一人1分話せましたが、30人を超えると一言も発しない人が出てきますし時間もかかります。そこで今はチャットツールを使って、各自のその日の活動報告や、困っていること、気づきと改善ポイントなどを先に共有しています。これを電話会議の最初10分、全員で黙々と読んで、共有すべき情報や相談をクイックに話して、15分で終わらせています。
──ツールを使えばある程度の限界は超えられるということですね。
【玉川】一方で人間なので、直接会ったり、一緒にご飯を食べることもすごく大事。これは定期的に行っています。隔週で金曜夕方5時からはハッピーアワーという、ビールや軽食をつまみながらカジュアルにトークする時間にしたり、当社は普段はリモートワークも許可しているのですが、隔週月曜日はリモートで働く人も会社に来て顔を見せ合うようにしたり、毎月ランチ会もしています。
──一緒に食べることが大事なんですね。
【玉川】特別な意味がありますね。たとえばチャットって文字だけなので、お互いの個性を知らないと、やり取りがすれ違うこともあります(笑)。でも実際に会って相手との信頼関係があれば、万が一腹が立っても、話し合うことができます。
──人間関係をとても重視していますね。
【玉川】お互いの距離が近くて、一緒にやろうという雰囲気がないと、偉大なチームになれませんよね。僕らは少人数チームで世間を驚かそうと思っているので、「良いチーム」がやるべきことはやっています。会社というより「良いサービスを作って世の中に打って出よう」という同じ志を持つ仲間。同じ船に乗った仲間といった感じです。「この仕事お願いします」という依頼事もほとんどありません。ボールは落ちていれば、誰かが取ります。