「あがり症」と告白したほうがいい
実は周りの人たちもたいてい、あなたがあがり症なのを知っていて、驚いたりしません。とはいえ、自分の性格を公言するのは勇気がいります。だから、まずは身近な人、友人、親しい同僚に相談を兼ねて話すのです。「自分はこういう性格で悩んでいる……」と。
もう1つアドバイスするとすれば、自分自身を見つめ直すことです。そのポイントは、小学4年生頃に好きだったものや苦手なことを思い出すこと。小学校のこの学年ならまだ周囲の色に染まっておらず、素の部分での自分の好き嫌いが何だったかわかります。
自分を振り返る際は、1日5分ほどでいいので、好きなことはもちろん、暗い過去や嫌な過去もすべて書き出してみるとよいでしょう。自分を正確に知ることこそが、自分らしく生きることの第一歩です。私は「知人のいないパーティにはいかない」「10人以上のカラオケにはいかない」など、自分に合わせた振る舞いができるようになり、人付き合いも楽になりました。
▼正直にあがり症だと告白しよう!
お客さまはそのほうが信用してくれて、むしろ商談がスムーズにいくようになる。
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渡瀬 謙(わたせ・けん)
サイレント セールストレーナー
1962年、神奈川県生まれ。小さいときから極度の人見知り。メーカーの営業職からリクルートに転職し、入社10カ月目で営業達成率全国1位に。1994年、ピクトワークスを設立。『「しゃべらない営業」の技術』など著書多数。
サイレント セールストレーナー
1962年、神奈川県生まれ。小さいときから極度の人見知り。メーカーの営業職からリクルートに転職し、入社10カ月目で営業達成率全国1位に。1994年、ピクトワークスを設立。『「しゃべらない営業」の技術』など著書多数。
(構成=田之上 信 撮影=加々美義人 写真=iStock.com)