「病院が近くにあると安心だと思いますよね。でも、病院って怖いところなんです。できれば近寄らないほうがいい。この数字を見てください」

福島県会津生まれの星旦二さんは、医師で医学博士で旧厚生省の官僚を務め、首都大学東京の教授を経ていまは同大名誉教授。都市の健康水準とその規定要因の研究を続けてきました。頑固一徹な気質で名高い“会津っぽ”の星さんが勢いよく示したのは、都道府県別の肝臓がん患者(男性)の死亡率グラフ。福岡県や大阪府など西日本で明らかに高く、東北各県や沖縄県は非常に低い。

「肝臓がんは飲酒が原因だと誤解している人が多いようですが、実際にはC型肝炎への感染が引き金です。感染の原因は要するに医療事故。人口当たりの病院数や医師の数は、早くから医学部が置かれ医療環境の整った西日本のほうが東日本よりも多く、『西高東低』などといわれます。ところがどうです。医師が多く病院が多いほうが医療事故も多いんですよ」

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