<マインドフルネス体験談>ユニリーバ・ジャパンHD 取締役人事本部長 島田由香さん
▼少しの時間でも意識がスカッとします
これまでにもいわゆる瞑想の経験はありました。でも自分にはムリだと敬遠していたんです。改めてマインドフルネスを学んだとき、順を追って意識を没入させるやり方が初めてわかりました。今は、日常生活のふとした瞬間に行っています。朝起きたとき、寝る前、エレベーターの中など。少しの時間でも、目をつぶって呼吸に意識を向けると、意識がスカッとしますね。
ミーティングでも取り入れています。始めるときに鉦をチーンと鳴らして、みんなで1分呼吸に集中すると、ワサワサした雰囲気がなくなるんですよ。決断も早くなるし、アイデアも出てくる。エネルギーの向かう先を一緒にするという感じですね。仲間とは、おりにふれてマインドフルネスの効果や意味について話すようにしています。
自分が“何をするか”というより“どうあるか”が大事で、それが場をつくることを実感しました。懐疑的な人もいるでしょうけど、その時点で疑うことにエネルギーを使ってももったいない気がします。ダメでも損しないから、一度騙されたと思ってやってみてほしい。疑うエネルギーが転じて、人より効果があるかもしれませんよ。
(鈴木 工=構成 水野浩志=撮影)