一目でわかる!挫折する人の教材の選び方
【4:英語のハウツー本ばかり読んでいる人】
英語の勉強をしようと思って本書店に行くと、それはもう山のように英語関連本が並んでいます。その種類は、大きく2つに分けて、ハウツー本と勉強本。ハウツー本とは、それ単体では英語の勉強をするものでなく、どちらかと言えばガイドラインのように勉強法について書いてあるものです。もう一方の勉強本は、例えばTOEIC公式問題集などのような英語の問題が掲載されていて、それだけで英語の勉強ができるものです。
言うまでもなく、英語を上達させるためには勉強本で頑張らなくてはいけません。しかし、圧倒的に読みやすいのはハウツー本。だから、つい手に取って読みたくなる。もちろん、ハウツー本を読むことは無益ではありません。大事なのはそれに目を通した後の勉強です。勉強本も入手して、しっかり自分に必要なスキルをつけてください。
【5:いつも“背伸び”をして、教材を選ぶ人】
英語学習において、自分の英語力と目的・目標、そして学習環境に合った教材を選ぶことはとても重要です。しかし、英語学習に失敗する人の多くが、最初の教材選びを間違えてしまっています。
例えば、自分のTOEICスコアが500点未満なのに、いきなり730点を超えるためのTOEIC対策本を買う、などです。特にTOEICで言えば、500点未満の人はそもそもの英語の基礎力を身に付ける必要があるので、600点以上ある人と一緒の教材に取り組んでも効果は薄いものです。高い目標設定するのは悪くはありませんが、あまり背伸びしても、問題のレベルについていけず、結局、三日坊主ということにもなりかねません。
英語学習の成功の半分は、教材選びにかかっている。そう言っても過言ではありません。まずいろいろな教材に目を通してみて、効果的な教材はどれかしっかり吟味してください。もし、どうしても分からなければ、周りにいるTOEICスコアが高い人に、自分のレベルに適した教材選びのアドバイスをもらいましょう。成功者の経験ややり方に学ぶのです。
【6:帰国子女におすすめの参考書を聞く人】
(5)の教材選びにも関連しますが、英語を外国語として学ぶ人と、幼少時からアメリカやイギリスなどで生活していて英語が半ば母国語のようなった帰国子女の人とでは、最適な教材はまったく異なります。
私のように外国語として英語を勉強したタイプは、英語の最低限の知識(アルファベットが書ける、最低限の英単語・文法を知っている)に加えて、英語そのものに慣れるための勉強が必要になります。だからこそ、日本語で書かれた問題集を使うわけです。
一方、帰国子女の人はそもそも英語がかなり身についているので、英語で書かれた英語学習本を読むことも多い。日本語の本ももちろん使いますが、大前提とする英語力がかなり違うので、そのまま同じ教材を使うことはおすすめできません。帰国子女と同じ教材を使って効果があるのは、かなりの上級者に限られます。それこそ、洋書や英字新聞を読み切れるくらいの英語力がないと難しいでしょう。
さらに言えば、帰国子女は英語が流暢でも、幼少時から慣れ親しんで母国語同然にしたため、意外と誰かにアドバイスをすることができない人も多いのです。これは、私たち日本人が外国人から「日本語の勉強でおすすめの参考書って何ですか?」と聞かれて困るのと全く同じです。ネイティブだからといって教えるのが上手とは限らないということ。帰国子女は英語に対するアプローチが全く異なるのだと知っておくことはとても大事です。