PFU「Omoidori」商品企画書
この企画書が作成されたのは2015年7月頃。社内プレゼンのために作ったものだ。Omoidoriは商品化を一からやり直したため、社内を納得させるために、スペックではなく、ストーリーを重視して作ったという。
佐藤さんはデザイン会社「エイトブランディングデザイン」と一緒に、何度も打ち合わせを重ねながら「製品コンセプト」「ブランドの方向性」「製品名の方向性」「製品名」などを練り上げて企画書を完成させていった。メーカーの人間から核になる言葉を引き出さない限り、良いブランドはできないというのがエイトブランディングデザインの考え方だ。「エイトさんは、ものすごくスパルタで、この頃が一番キツかったです。エイトさんがこんな風にブランディングからデザインをする会社だって実はわかっていませんでした……(笑)」(佐藤さん)
「製品名の方向性」のページには、「TOBAN」「ピカルナ」などのボツ案がたくさん掲載されている。「アルバム=家族の大切な記憶や思い出をのこすツール」という方向性で出てきた候補の中から「Omoidori」という名が選ばれた。