祝合格! からの転落。ひっそり退学する子どもの特徴

今年も中学受験入試本番がスタートした。

各大手塾などの調査数字を見ると、首都圏だけでも4万3000人ほどの受験者数(首都圏在住小学6年生全体の15%未満)になるであろうとの予測が出ている。

この中学受験生の親たちは「我が子の幸せ」を願って、大多数が良かれと思い、我が子を1ポイントでも偏差値の高い、名門中高一貫校へ通わせたいと頑張っているのだ。

そして長年の努力と苦労が報われて晴れて合格。「夢のエリート街道まっしぐら!」とその親の胸が、期待と安堵でいっぱいになる我が世の春が来るのである。

しかしである。

哀しいかな、晴れて志望の中高一貫校に通う権利を獲得できたとしても、無事にその高校を卒業できる保証はない。実はどの中高一貫校であっても言えることだが、人知れず学校を去っていく生徒は決して少なくはないからだ。

その「傾向」と「対策」を、日本で一番「中高一貫校のドロップアウトのその先」を見聞きしてきたと自負している筆者が前後編で述べてみたい。今回は「傾向編」だ。