『世界は分けてもわからない』福岡伸一 著 講談社現代新書

書評で見つけ、タイトルが気に入り購入した。

自分の専門と異なる領域の本に興味が湧くのも、解明されていない未知の世界を探究する話に興味があるからだ。

「物事はすべて論理的に説明できる」世界に身をおいてきたが、果たしてそうだろうかと違和感もあった。だから、“世の中にはわからないこともある”という同書の内容は腑に落ちたのだ。

「動的平衡」の言葉にも引かれた。私はこの言葉を、動き続けることこそが安定を生み、逆に止まっていることは不安定なのだと解釈するが、弊社も同じだ。常に動き続け、変わり身も早い。

物事を分析すればするほど、本質から遠ざかるリスクもある。全く別の見方から正解が見つかる可能性も示唆してくれる。