このメソッドを使えば必ず働く時間は短くなる
――ビジネスパーソンの中には仕事と子育てや親の介護などプライベートな問題を抱えている人がいます。そういう人にとっても有効ですか。
気になることをほったらかしにして、そこに向き合っていないということは逆に頭の中がもやもやして仕事に集中できなくなるものです。GTDを使って成功している人たちは仕事の面だけではなく、プライベートの両方を含めてうまくコントロールしている人が多いです。
――日本人の長時間労働が問題になっています。会社から効率よく働けと尻を叩かれている社員もいますが、GTDを使うメリットはありますか。
本当にも生産性を上げたいと思うのであれば、GTDを使ってしっかりと仕事に向き合うような状態をつくることです。それによって必ず働く時間が短くなることにつながります。たとえば長時間働いて疲れ切っている女性がいました。彼女に「絶対に5時に帰りなさい、5時以降も働いていたらクビですよ」と忠告しました。そうすると彼女は戦略を立てて仕事に向き合うことで5時に仕事を終えて帰ることができるようになりました。長時間働くような人は戦略を立てて生産性を上げるという枠から外れてしまいます。永遠に時間があると思っていると戦略を思いつくこともなく、ダラダラと仕事をしてしまうものです。限られた時間しかなければ戦略的に考えざるをえないし、GTDのメソッドも生きてきます。ぜひチャレンジしていただきたいですね。