モットーは「一日必笑」。
「こんな時代だからこそ、笑いは重要。打ち合わせや会議でも、必ず相手を笑わせるようにしています。笑いながら賑やかに話をしていると、自然と前向きな意見も出るんですよ」
人の心理を読んだ絶妙な売り込み術も菊地さんの得意技である。コンビニの売り上げを伸ばす決め手はフライドチキンなどのカウンターフーズ。そこで顧客をよく観察し、「お客様が商品に目を向けたタイミングで『いかがですか?』と声をかけると成功率が高まる」と教えている。
また、本社から下りてくる情報に頼らず、地域の特性に合った独自の商品展開にも力を入れる。地震が頻発したときには、店長に『震災時帰宅支援マップ』の発注を増やすよう提案して、爆発的なヒットにつなげたこともあるという。
業績好調の秘策は、店長やスタッフをやる気にさせることに尽きる。達成感を感じるのは「人の喜ぶ顔を見たとき」。「SVは指導役ではなく盛り上げ役」だと笑う。担当を離れたあとも「ずっと担当してほしかった」「SVの中でも特に思い出深い」と感謝の言葉が届く。それを大事に手帳に挟んでいる。
※順位は編集部調べ
(大杉和広=撮影)