柔軟な発想で挑む

「根本は本当に興味関心があるか。辛いことはやり方を変えてみたり、捉え方を変えてみる。たとえば、自分はプレゼン能力が低いと感じたら、1人、部屋でプレゼンの練習を積み重ねることも必要ですが、続かないようであれば、スクールに通ったり、演芸場で落語を聞いてヒントをつかむとか、いろいろなアプローチがあるでしょう」

必要なのは柔軟な発想で選択肢を増やすこと。

「過去・現在・未来は繋がっています。過去にしてきたこと、しなかったことで現在がある。未来も同じように現在していること、していないことで決まるわけです。ですから大事なのは今だと気がつくことです。未来になりたい自分を思い浮かべ、それに向けて今、行動しなければ、思うような未来は訪れません。そのためにすべきことは何かを明確にすれば、時間の使い方は劇的に変わるのではないでしょうか」

タイム・イズ・マネー、ならぬタイム・イズ・ライフなのだ。

阪南大学国際コミュニケーション学部教授・博士(臨床教育学)
寿山泰二
(すやま・やすじ)
関西学院大学商学部卒業。民間企業、公認会計事務所を経て、税理士として独立。その後、京都創成大学教授を経て現在。税理士免許と臨床心理士資格を持つ日本唯一のキャリアコンサルタント。
(構成=遠藤 成、大塚常好)
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