【弘兼】小田社長は、創業家の出身で、14年4月に5代目の社長に就任されましたね。いまおいくつですか?

【小田】46歳です。(雑誌掲載当時)

【弘兼】先代も、それぐらいの若さで社長になられたんですか?

【小田】4代目は私の叔父で、3代目が父の禎彦です。祖父が早くに亡くなりましたので、父は39歳で社長になっています。

【弘兼】名門旅館を継ぐことへのプレッシャーはありませんでしたか?

【小田】田舎の長男だったので、子どものころから意識はしていました。ただ、私が小さいときはそんなに大きな旅館ではなくて、だんだんと大きくなっていったんですよ。

(1)チェックインの様子。出迎えから見送りまで、同じ客室係が担当するのが加賀屋の流儀。(2)館内は広く、豪華だ。(3)土産品を扱ったアーケード。風呂上がりに散策できる。(4)取材時は台湾の国旗が掲げられていた。(5)玄関脇のロッカーには100カ国を超える国旗が納められていた。