「ほぼ四六時中」装着する男性が増えている

最後に、結婚8年目のミカさん(40歳・プログラマー)の理由。

「面倒だからです。手を洗った後にリングの隙間に水が入り、そのつどリングを外してから手を拭く必要がありますから。それに、指輪は単なるアクセサリーという感覚が強く、夫婦の絆とか社会的に何かをアピールするツールという意識はほとんどありません。逆に男で結婚指輪をしていると無性に『自意識過剰か?』と思いますね。昔の男は指輪なんかしていなかったと思うんですよね」

と、むしろ“つける派”の男性に違和感を覚えている。

先のシチズンの調査によると、確かに昔に比べて結婚指輪を「ほぼ四六時中」装着する男性が増えている(図3参照)。“四六時中つけている派”の男性、トシオさん(40歳・ショップ営業)は、ごくたまに指輪をつけ忘れていくと、一度自宅に取りに戻る。DAIGOもこのタイプかもしれない。

図3:「男はつける、女はつけない」がトレンド

「つけてないとなんか気持ち悪いし、店のスタッフにも『何かあったんじゃないか』と要らぬ心配をされそうで……。妻からは『誰もあなたの手元なんて見てないから』と言われてますけどね(笑)」

ある未婚女性からは「好きで好きでしょうがない人と結婚したらお揃いの指輪をつけていたいけど、そうでもない人と結婚したら、つけないかな」(29歳・ソフトウェア営業)という身も蓋もない声が飛び出してきたが、つけていないからといって訝しがるのも無粋。

どうせつけなくなるなら最初からいいものを買う必要はない。しかし妥協して買えば買ったで「デザインが嫌で」ますます装着しなくなる。もういっそ、結婚指輪は捨て金だったと思っておいたほうが楽かもしれない。

※出典:
●「ゼクシイ結婚トレンド調査2014首都圏」……2014年の4月から6月にかけ、2013年4月~2014年3月の間に挙式もしくは披露宴・披露パーティのいずれかを実施した男女を対象に調査。有効回答数は全国で5833人、首都圏で806人。 http://bridal-souken.net/data/trend2014/XY_MT14_report_06shutoken.pdf
●シチズンによる「現代結婚指輪事情」アンケート……2014年の10月、全国の既婚男女200人ずつ、計400人を対象に調査を実施。 http://www.citizen.co.jp/research/life/20141114/index.html

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