▼ナメられない言葉

上司から、面倒な仕事を押しつけられたり、得意先から無理難題を突きつけられたりしたとき、「無理です!」と突っぱねたいところだが、それもできないという場合、どういうふうに回答するのがいいだろうか。

相手によく思われたいからといって、無理難題に対して、「ハイ、喜んで!」と、受けてしまってはダメだ。何でも先方の言いなりでは、それから先、この人は無理を言ってもいい相手なんだと思われて、ナメられてしまうし、結局失敗して迷惑をかけることにもなる。

こういう場合、「無理だけれど、頑張ります」ということを、さわやかに伝えて、相手に恩を売っておきたいところだ。比較的、親しい間柄であれば、「スケジュール的には非常に厳しいところですが、わかりました。その代わり、今度焼き肉おごってください!」と、明るく言うのがいい。もし、焼き肉よりラーメンのほうが好きだったとしても、大変さをアピールするためには、ちょっと高価な焼き肉や寿司などのほうが相手にうまくニュアンスが伝わる。

また、かなり安い金額で仕事を引き受けざるをえないときは、「わかりました。今回はご提示の金額で承知しました。ですが、非常に厳しいので、交通費は別途経費でお願いします」と交渉してみてほしい。その際は明るい声で言うことを忘れてはならない。

× ハイ、喜んで!
じゃあ、焼き肉おごってください!