言葉づかいを変えたときの、「突然どうしたの」という周囲の反応を恐れてはいけない。ツキを味方につけるためには実践あるのみだ。
▼場が明るくなる言葉

挨拶が大事なのは言うまでもない。職場ではもちろんだが、まずは、ビルの警備員や得意先のエレベーターの中で一緒になった人に、挨拶してみることをすすめたい。

エレベーターに乗り込むとき、私たちは、つい「すみません」と言ってしまう。エレベーターというのは不思議な空間で、先に乗っている人が偉いような感覚がある。だから、「あとから乗り込んですみません」というわけだが、実際には、先に乗っている人とあとから乗った人は対等。だから「すみません」という必要はない。

でも、「すみません」が言えるなら、「こんにちは」「おはようございます」も言えるはずだ。こちらのほうが自然で場の雰囲気も間違いなく明るくなる。

しかし、挨拶というのは、しなれていないとなかなかできないものである。営業マンなど、普段から挨拶をする機会がある人はいいが、オフィスでの事務仕事が多い人の場合、会話が少なくなっていき、結果、暗い雰囲気の職場になってしまう。会話のない暗い職場では、業績も上がらない。だからといって、今まで挨拶すらしていない人が、急に会話などできるはずもない。

これは私自身が実践してきたからこそ言えることなのだが、エレベーターなどで挨拶をすることは、職場で会話をするための練習にもなる。いきなり話しかけて変に思われないだろうか、などということは気にしなくていい。「急にどうしたの?」と言われたら「『プレジデント』を読んでやってみたんです」と言えば愛嬌が感じられるし、そこから雑談に発展する可能性もある。

× (エレベーターで)すみません
こんにちは!