▼場が盛り上がる言葉

会話のない職場は運気が下がる。会話を増やすためにも、前述のようにまずは挨拶をする。そのあとに、「最近、面白いことがあったんですよ」と会話をつなげられれば、場がさらに盛り上がる。

そこで取り入れたいのが、「最近、面白いことがあったんですよ」に続く、面白ネタである。

面白ネタは、できれば仕事に関連した雑談がいい。隣の部署に行ったら、こういう話があったとか、食堂のおばちゃんから、こんな話を聞いたとか。何でもいいが、新聞に書いてあったことやテレビで言っていたことではなく、独自の情報がいい。やはりオンリーワンの情報やストーリーを持っている人の話は信頼感が高いからだ。

私が最近入手したのは、個人タクシーの運転手に聞いた話。日中、タクシーに乗ったらやけに空いていたので、「今日は空いていますね」と言うと、「最近この時間帯は空いているんですよ」と返答があった。

さらに話を聞くと、その運転手さんは、以前は夜の8時から朝5時まで仕事に出ていたが、最近は終電を逃して遠方までというお客さんが減ったので、昼間出ることにしたのだという。なぜ昼間なのかというと、結局、夜間に長時間客待ちして長距離の一発狙いをするよりは、1回1000円でも、お客さんを多く乗せたほうが、時間単価は高くなるからだという。「タクシーは時給勝負」というわけだ。

こういう、ネタとして面白い話は常に意識してストックしておくことが大事だ。

大抵の人は、「面白いことなんて何もない」というが、ボーッとしていたら、面白い話に気づかない。大切なのは、身の回りのことをよく観察して、何でも面白がることである。

× 挨拶のあと「……(沈黙)」
最近、面白いことがあったんですよ