ちなみに私は『初めての英語ネゴシエーション』(現在品切れ中)という薄めのテキストを購入。「言いたいこと一つにつき、覚える言い回しは一つだけ」と決め、丸暗記した。

そして、定期的に「Versant(ヴァーサント)」(ピアソン・ジャパン)で、スピーキングテストを受けることをお勧めする。24時間、電話でテストが受けられるので便利だ。

最後にもう一つ。毎日3時間の学習は本当にきつい。挫折しそうになる。

そこで仲間をつくることをおすすめしたい。私の場合、英会話スクールで週5の早朝クラスに入り、自分と同じぐらい切羽詰まった立場にいる6人の仲間たちとグループレッスンを受けた。毎朝のクラスというアウトプットの場があったからこそ、「明日までに必要な言い回しを使えるようになろう」とインプットの学習にも力が入った。

モチベーションの高い仲間と切磋琢磨し合った効果は大きかった。1年後、誰一人脱落することなく英語を話せるようになっていたのだ。

【英語・三木式最速学習法】
(1)ゴールを決める/1年後の海外航空券を購入してしまう、など
(2)やらないものを考える/単語、文法、は捨てる、など
(3)1日のなかで勉強できる時間を探す。1週間単位で計画を立てる/月~金で学び、土曜は調整日、日曜はやらない。
(4)アウトプット練習の時間を設ける。同じように切羽詰まった仲間をつくる。テキストは極力薄いものを1冊だけ。
(5) 定期的にVersantで英語コミュニケーションのレベルチェックをする。
ジャパン・フラッグシップ・プロジェクト社長 三木雄信
1972年、福岡県生まれ。東京大学経済学部卒。三菱地所を経て、ソフトバンクに入社。27歳で孫正義氏の社長室長に。2006年に同社を立ち上げ、代表取役社長に就任。トライオン代表取締役社長、ケント英会話学院代表も兼務。著書に『海外経験ゼロでも仕事が忙しくても 英語は1年でマスターできる』『「A4一枚」仕事術』ほか多数。
(大宮冬洋=構成)
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