生活改善リスト
休肝日を設けたほうが、酒はより美味しく飲める
▼肝臓にいい食べ物代表のシジミは肝臓病患者にはNG
インスタント食品には添加物が多いので、肝臓の負担になる。神経質になる必要はないが、ハムなどの加工品にも添加物は多い。逆に肝臓にいいのはイカやタコ。含まれているタウリンは肝機能を向上させることがわかっている。肝臓病の食事療法は「高たんぱく、高カロリー食」がいいといわれていたが、現在では「栄養バランスよく適切な量を」に変化している。また、肝臓にいいといわれたシジミは鉄分が多いために、摂りすぎは肝臓病患者にはNGとなった。
▼待遇改善しないと大人しい働き者が突如反旗を翻す
気づかないうちに進行するのが肝臓疾患の怖いところ。酒は適量を守る。強い酒は避ける。夜遅くは飲まない。週に2回は休肝日を設ける。わかっていても酒飲みには難しい。せめて酒を飲むときは、チェイサーとして水やウーロン茶を一緒に飲むようにしよう。
▼気持ちいいと感じるスピードで
走る楽しさを実感すると癖になるのがランニング。夜は走った後の風呂上がりにビールを飲みたくなるので、肝臓のためにも朝ランのほうがいいだろう。会話のできるスピードで、距離は気にせずに、まずは30分間走ることから。慣れたら時間を延ばしてもよいが、60分間、週3回程度が理想。
生活習慣総合研究所所長 工藤一彦
1947年生まれ。信州大学医学部卒。防衛医科大学講師、女子栄養大学教授などを経て現職。著書に『健康常識にダマされるな!』(監修)など。
1947年生まれ。信州大学医学部卒。防衛医科大学講師、女子栄養大学教授などを経て現職。著書に『健康常識にダマされるな!』(監修)など。
(永浜敬子、遠藤成=文)